電子書籍『苦の見方:「生命の法則」を理解し「苦しみ」を乗り越える』
アルボムッレ・スマナサーラ[著]

内容

ブッダの「苦」は「苦しみ」ではなかった!

「好きな人と出会うこと」は「楽しみ」です。
「好きな人と別れること」は「苦しみ」です。
そして、その両方こそが、お釈迦様が説いた
「苦(dukkha)」=「生命の法則」なのです。

「苦(dukkha)」は、お釈迦様が発見した「生命に関する真理」です。
それは、日本人がイメージする「苦しみ」とは、ニュアンスが異なります。
「苦しみ」も「楽しみ」も含めて、「命」そのものが「苦(dukkha)」なのです。
私たちは「楽しい」と感じるときもありますが、「楽しみ」には限界があります。
そして、「ある苦しみ」を「別の苦しみ」に変えることが、「生きること」の正体です。
この「苦(dukkha)」の真意を理解し、苦を滅する道を歩むことが仏道なのです。

――「無常」「無我」と並ぶ仏教の最重要語「苦(dukkha)」を、
既存のイメージを覆しながら、正しく理解するための一冊!

『無常の見方』『無我の見方』に続く、「三相シリーズ」最後の一冊!

この本のタイトルは『苦の見方』です。私にはすでに『無常の見方』と『無我の見方』という著書がありますから、これで三相の見方すべての解説がそろうことになります。三相とは、一切の現象の真の姿を表す言葉なのです。一切の現象というのは、すべての生命や大宇宙の物質的な存在も入ります。このすべての現象の本来の姿、本質、本性が三相です。それは、無常・苦・無我の三つです。仏教の根幹をなす、大事な真理です。(本文より)

著者略歴

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在、(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHKテレビ「こころの時代」などにも出演。

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