電子書籍『一日を変えるブッダの教え』
アルボムッレ・スマナサーラ[著]

内容

一日一話で一ヶ月。
人生を変える魔法の智慧。

現代社会を生き抜く30の名法話

【本書の内容(目次より)】

第一章 競争社会をどう生きる?

1 敵を作らない人間の真の生き方
2 敵と味方の見分け方
3 自分しか愛せない
4 「与える」人は損をしますか?
5 敗退に気づかない勝利者
6 差別と区別の違い

第二章 悩みの元は思考にあり

7 思考についての考察~
8 安心という幻想
9 人が持って生まれる能力

第三章 怒りを手放す

10 心の逃走
11 敗者の道
12 怒りは心の自動発火装置
13 人生のプロドライバーになる

第四章 身体と心

14 身なりで心が読める
15 お洒落にかける人生
16 楽のみを追うと苦を得る

第五章 好き嫌いは危険な忘想

17 好きな生き方は悪魔のご褒美
18 好きな生き方が招く危機
19 好きを追って、不幸にたどり着く
20 表は「好きと愛」、裏は「悩みと恐怖」
21 美しく燃える欲の炎
22 ブッダが発見された真理―渇愛
23 他人に好かれる道
24 解脱は理解できない
25 皆に好かれる人間になりたい

第六章 幸福な人生をめざして

26 幸福がこぼれ落ちる理由
27 手に届かぬ自由
28 やるべきことを妨げる、やりたいこと
29 喜びに満たされる心
30 輝ける人生を目指して

【「まえがき」より】

 この本に収録された文章は、有名なダンマパダ(Dhammapada 法句経)の偈に対する解釈なのです。ダンマパダの本はいくつか日本語でも発表されています。どれも、古いテキストに書かれている内容を、そのまま編集しないで日本語にしているのです。ブッダの言葉が持っている深い意味を理解できるように取りだしてみようという試みはなかったのではないかという気がします。それは決して簡単な作業ではありません。やってみると、自分の意見を述べるはめになってしまうのです。ブッダの説かれたものを自分の意見に入れ替えることは、誰でもやりたくない作業です。私も、ブッダの意見から決して逸脱しないという覚悟で解説したのです。

 この本の構成は、「1 現代社会にある何かの現象をテーマにする」「2 それを分析して短所を挙げる」「3 それに対して仏教的アプローチを提示する」「4 それを証明するためにお釈迦さまの言葉を使って説明する」というかたちになっています。それで現代的な知識を持っている方々に、社会問題に対して新しいアプローチがあることを発見できるのです。ブッダの教えはどんな時代の人間にも適用できる真理の言葉であると、理解することもできるのです。私たちが日常遭遇する様々な問題にどのように正しく対応すればいいのかという提案を、この本から見出していただければ幸いに存じます。

著者略歴

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。

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