電子書籍『仏弟子の世間話』
玄侑宗久[著] アルボムッレ・スマナサーラ[著]

内容

『般若心経』の核心を問い直す!

芥川賞作家であり、臨済宗僧侶である玄侑宗久氏と、スリランカ初期仏教の長老であるアルボムッレ・スマナサーラ氏。二人の仏弟子による、ある意味「時空を超えた対談」が実現。日本人の悩みから、猫の悩み、植物の気持ち、般若心経、輪廻転生、ブッダの真意まで、ときに離れ、ときに交わり、ときに歩みを共にして、ともに師であるブッダを語る。お坊さん同士のやりとりは、じつに聞かせます。

【推薦文】
養老孟司氏
「玄侑師にしてもスマナサーラ師にしても、いうまでもない、立派なお坊さんである。私はお二人を佛教の師と仰いでいる。私が佛教に魅かれるのは、じつは佛教は脳科学のはじまりだからである。お経はほとんど脳科学を説いていて、ただ実験なんて、ヤボなことをしないだけである。佛教という脳科学は、なかなかに深い。学ぶことが多くて、それがじつに楽しい。これからも、お二人に大いに学ばせていただきたいと思っている。」

【玄侑宗久「はじめに」より】
日本の仏教がいかに方便に満ちているかが実感できた。長老の語ることはじつにシンプルだ。方便は大切だが、方便の海に溺れている我々の現実に、長老の言葉はじつにさわやかに響く。長老は大胆かつさわやかな、はだしの聖者なのである。

【アルボムッレ・スマナサーラ「おわりに」より】
これはふたりの僧侶が世間ってどういうものかと、世間について仏教の立場から話しあったものです。仏弟子の世間話から、人生の役に立つ見方や、生き方に関するヒントがいろいろと見つかると思います。

目次

はじめに/はだしの聖者 玄侑宗久
第1章 日本人の器
第2章 空即是色は間違い?
第3章 生命はみな対等
第4章 もったいない!の勧め
第5章 よく死ぬための生き方
おわりに/仏弟子の世間話 アルボムッレ・スマナサーラ

著者略歴

玄侑 宗久

僧侶・作家。1956年、福島県生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。さまざまな仕事を経験した後、1983年に京都の天龍寺専門道場に入門。現在は臨済宗妙心寺派の福聚寺副住職。2001年に「中陰の花」で第125回芥川賞受賞。

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター講師(東京)をつとめるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」にも出演。

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