【8月~9月開催】末木文美士先生と『草木成仏の思想』を読む[全3回](サンガ新社連続オンラインセミナー)

サンガ新社では、末木文美士先生の著書『草木成仏の思想』を2024年5月に刊行しました。本書の刊行を記念し、末木文美士先生に草木成仏の思想についてご解説いただくオンラインセミナーを開催します。

  • 「草木などの植物も仏(ほとけ)になる」ってホント??
  • 「草木も成仏する」という草木成仏論は、本来の仏教思想ではなかった!
  • 「草木成仏論」は、いつ、どのように生まれてきた思想なの?
  • 「山川草木悉皆成仏」という言葉は、誤解から生まれた!
  • あらためて今、私たちが「草木成仏論」から学ぶ叡智とは?
草木成仏の思想

「草木が成仏する」という思想のルーツに迫る

「草木などの植物も仏になる」という草木成仏論は、いつ、どのように生まれてきた思想なのでしょうか?
日本古来の自然観を代表するかのように扱われる「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という言葉。
しかし実は、仏典にも日本の古典にも、この言葉は存在していなかったのです。
「草木も成仏する」という草木成仏論は、本来の仏教思想ではなく、平安時代の日本の天台僧・安然(あんねん)が、中国天台の著作を大胆に解釈することによって生まれたものでした。つまりそれは、「誤解から生まれた」とも言えるでしょう。
日本においては、哲学者の梅原猛氏や中曽根康弘首相(当時)が、「草木国土悉皆成仏」「山川草木悉皆成仏」といった草木成仏の思想を取り上げ、自然との調和をめざす日本人の根底にある思想のように流行したこともありました。
しかし、それは単なる「自然の賛美」でもなければ、「日本古来の自然観」でもありません。
時は令和となった今、現代日本を代表する仏教学者・末木文美士先生が、平安時代に注目され議論されてきたその思想を、安然の著作『斟定草木成仏私記』から文献学的に問い直していきます。
そして、そこから導き出される思想の根本である「真如」という原理に注目し、あらためて人間の自然に対する向き合い方を再考します。
前提の知識がなくてもご覧いただけるように、末木先生が分かりやすくお話ししてくださいます。セミナーの最後には質疑応答の時間も設ける予定です。ぜひお気軽にご参加ください。

全3回のテーマと日時

第1回 草木成仏という問題
2024年8月29日(木)20:00~21:30

第2回 安然と『斟定草木成仏私記』
2024年9月12日(木)20:00~21:30

第3回 草木成仏説の展開
2024年9月26日(木)20:00~21:30

参加費

  • 全3回通し券(見逃し配信付き) 9,000円
    ★書籍購入者クーポン割引あり。下記参照
  • 全3回通し券・書籍付き(見逃し配信付き) 11,500円
    『草木成仏の思想』(税込定価2,950円)がセットになったお得なチケットです。書籍はお申し込み後にクリックポストでご郵送します。申込時のフォームに送付先の郵便番号とご住所、お名前をご入力ください。

書籍購入者クーポン割引 : 全3回通し券(見逃し配信付き) 

  • [対象書籍]『草木成仏の思想』(サンガ新社版・電子書籍版・サンガ版・サンガ文庫版)

対象書籍の「第一章 第一節」の本文の最初の段落に出てくる「国会回次の数字」を、「半角の算用数字3つ」でクーポンコード欄に入力してください。
[クーポン割引価格]全3回通し券(見逃し配信付き) 9,000円 → 8,700円

「オンラインサンガ会員優待チケット」のお知らせ

・全3回通し券(見逃し配信付き) 会員優待チケット  4,500円
・全3回通し券・書籍付き(見逃し配信付き) 会員優待チケット 7,000円

サンガ新社のオンラインコミュニティ「オンラインサンガ」の「フルプラン」に入会されますと、一般チケットを会員優待価格で購入できます。下記URLからどうぞ。(「ライトプラン」には会員優待割引はございませんので、ご注意ください)
オンラインサンガ


その他のご案内

  • 「zoom」を使ったオンライン上での開催となります。チケットご購入の皆様にはpeatixより自動的にメールにて視聴ページなどご案内します。
    (メールが届かない方は「迷惑メールフォルダ」に入っている場合が多くありますので、再度ご確認ください)
  • 後日、チケット購入者のみなさまに見逃し配信の動画URLをお送りします。
    (視聴期間は約1カ月間です)
  • 書籍をお持ちでなくても参加できます。

講師プロフィール

末木文美士

末木文美士(すえき ふみひこ)

1949年、山梨県生まれ。1973年、東京大学文学部印度哲学専修課程卒業、1978年、 同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部・人文社会系研究科教授を経て、国際日本文化研究セ ンター教授、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻教授併任。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。専門は仏教学、日本思想史、比較思想。著書に『思想としての近代仏教』(中公選書)、『絶望でなく希望を』(ぷねうま舎)、『日本仏教史』(新潮文庫)、『日本思想史』(岩波新書)、『近代日本と仏教』(講談社学術文庫)、『現代仏教論』(新潮新書)、『日本の思想をよむ』(角川書店)、『親鸞』(ミネルヴァ書房)、『日本思想史の射程』(敬文舎)、『近世思想と仏教』(法藏館)など多数ある。

■主催:株式会社サンガ新社
https://samgha-shinsha.jp/wp/

■問い合わせ先
info@samgha-shinsha.jp