世界の中にありながら世界に属さない[増補新版]
吉福伸逸[著]

『世界の中にありながら世界に属さない』は、吉福伸逸の最後の作品として、2015年に株式会社サンガから刊行されました。吉福のまとまった講義としては結果的に最後のものとなった、2010年4月に行われた4日間のカウンセラー向け集中講義の記録をもとに書籍化。ラム・ダスの『Be Here Now』をはじめアメリカに生まれた新しい潮流の作品を翻訳して紹介し、日本に「精神世界」というジャンルを生んだ吉福は、翻訳と同時にトランスパーソナル心理学に代表されるニューエイジ発祥の各種セラピーを日本に紹介し、セラピストとしても大きな影響を与えました。本書は経験に根差すカウンセリングの知見にとどまらず、吉福伸逸の思想、人間観が凝縮した集大成といえる作品です。再刊にあたって旧版に未収録のワークショップの記録を大幅に増補しました。

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2026年3月30日刊行
定価2,200円(税込)
200ページ
ISBN 978-4910770871

推薦文

不安と挫折と破綻こそが「人に成る」ための最大の契機だと、 君はアメリカから帰ってきた30歳の頃に喝破していたね。 そのためには「ちっちゃな共同体」にいるべきだと勧めていたね。 この遺作を読んでいると、いろいろ涙が出てきたよ。 松岡正剛(編集工学者) 大海の水でありながら、 一滴でありつづけること。 社会に参加しながら個であること。 なんという難題、なんというパラドクス。 しかしこれは普遍的な、そして今こそ一人一人が引き受けるべき課題ではないか。 この本にはそのための知恵が凝縮されている。

鏡リュウジ(占星術研究家・翻訳家)

【著者プロフィール】

吉福伸逸

よしふく・しんいち

1943年9月、岡山県生まれ。1966年に早稲田大学文学部中退。ジャズプレーヤーとして嘱望され、バークリー音楽院留学のため渡米するも音楽家としての挫折を経験。その後カリフォルニア大学バークレー校でサンスクリットを学び、当時、米国西海岸を中心に花開いていたカウンターカルチャーの渦に身を投じる。1974年に帰国後は、ラム・ダスの『ビー・ヒア・ナウ』をはじめとして、フリッチョフ・カプラの『タオ自然学』、ケン・ウィルバーなど新しい潮流を伝える多くの作品を翻訳、日本に「精神世界」というジャンルを生み出した。またトランスパーソナル心理学の紹介に精力的に取り組み、セラピストとしても活躍。多くの影響を与えた。2013年4月に逝去。享年70歳。

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