『サンガジャパンプラスVol.4』刊行記念藤元明緒監督×ティック・タム・チー師対談「私たちの帰る場所――異文化の交わる場所で私たちの在り方を考える」

イベント内容

今回の対談の会場はベトナム人僧侶ティック・タム・チー師が住職を務める東京大恩寺です。

東京大恩寺は今年2026年5月31日にベトナム寺院大恩寺の三番目のお寺として開山されました。ティック・タム・チー師は日本で生きるベトナムの人たちのセーフティーネットであると同時に、多文化の交流する開かれた場としていきたいと、抱負を述べています。『サンガジャパンプラスVol.4』に収録の対談では、長年にわたって在日ベトナム人の支援をしてきたタム・チー師から彼らの置かれたつらい現実が語られました。だからこそ、対談のタイトル「孤立する者たちの帰る場所」として、大恩寺は運営されています。

丹念な取材をもとに作られた藤元明緒監督の作品『海辺の彼女たち』では孤独に追いやられるベトナム人技能実習生の姿がありました。映画の中のベトナム人ネットワークは一見コミュニティのようでもありますがそこに共感のつながりはなく、主人公は寄る辺なく、つらい決断を迫られてしまいます。

ティック・タム・チ―師と藤元明緒監督のお二人をお迎えして、多様な人がともに生きることの意味、孤独や分断に陥らない在り方とは何かを考えてみたいと思います。異国の地に来て生きる彼らが孤独であるのと同時に、彼らと交われない私たちもまた孤独を抱えているのではないでしょうか。立場や文化の異なるもの同士が認め合い、異質なものを包摂するとはどういうことか、ベトナムと日本が交わる場である、東京大恩寺を舞台に語り合っていただきます。

講師紹介

ティック・タム・チー

ティック・タム・チー(Thich Tam Tri〈釈心智〉)

1977年、ベトナム生まれ。7歳で出家。ホーチミンの尼寺で修行の後、2001年、日本に留学。大正大学大学院梵文学、国際仏教学大学院大学博士課程満期修了。一般社団法人在日ベトナム仏教信者会代表理事。大恩寺住職。ひとさじの会理事。東日本大震災で被災したベトナム人約100名を大使館と連携して浄土宗・東京港区にある寺院で受け入れるなどの活動で、在日ベトナム人の間にその存在を知られるようになる。埼玉県、栃木県、東京都の大恩寺を拠点にベトナム人技能実習生や留学生たちの様々な支援を続けている。

藤元明緒

藤元明緒(ふじもと・あきお)

1988年、大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学ぶ。在日ミャンマー人家族を描く初長編『僕の帰る場所』(2017年)が第30回東京国際映画祭アジアの未来部門 作品賞&国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞。ベトナム人技能実習生を描く長編第2作『海辺の彼女たち』(日本ベトナム国際共同製作、2020年)を公開。同作品はPFF第3回「大島渚賞」、2021年度「新藤兼人賞」金賞などを受賞。ロヒンギャ難民を題材にした最新作『ロストランド』(https://lostland-movie.com/)が第82回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で審査員特別賞を受賞。2026年春全国公開。公式ホームページ:https://fujimotofilms.com/

東京大恩寺

〒120‐0004 東京都足立区東綾瀬3-7-7

ベトナム寺院大恩寺は日本に暮らすベトナム人の〝駆け込み寺〟としてNHKほかテレビ、新聞各紙で取り上げられている。ベトナム人技能実習生や留学生の支援を行ない、また冠婚葬祭やベトナムの仏教文化を伝える場として、ベトナム人たちの心のよりどころとなっている。また大恩寺には山門がなく、助けを必要とする人に開かれた場として運営されている。
2018年に拠点となる埼玉大恩寺を、2021年11月に栃木大恩寺を開山。2026年5月31日に東京大恩寺が開山。アクセスしやすい東京にお寺をというのはタム・チー師の念願だった。開山式には700人を超えるベトナム人、日本人が集い、駐日ベトナム大使ヒェウ氏や足立区役員らが列席した。

公式サイト(https://daionji-chuadaian.jp/)

東京大恩寺

映画『海辺の彼女たち』

脚本.監督.編集:藤元明緒出演:ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー 他撮影監督: 岸建太朗/ 音響: 弥栄裕樹/録音:keefar /フォーカス:小菅雄貴/助監督・制作:島田雄史/演出補:香月綾/DIT: 田中健太/カラリスト:星子駿光/アソシエイトプロデューサー:キタガワユウキ/プロデューサー:渡邉一孝、ジョシュ・レビィ、ヌエン・ル・ハン(2020 /.本=ベトナム/88分/カラー/ 5.1ch / 1:1.85 /ベトナム語・.本語/ドラマ/ DCP)c2020 E.x.N K.K. / ever rolling films

公式サイト(https://umikano.com)
Facebook(https://www.facebook.com/umikano)

ストーリー

ベトナムから来た三人の女性たち、アン、ニュー、フォン。彼女たちは日本で技能実習生として三カ月間働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱出を図った。ブローカーを頼りに、たどり着いた場所は雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のために懸命に働き始めた三人。安定した稼ぎ口を手に入れ、故郷に仕送りをする。その矢先、フォンが体調を崩し倒れてしまう。フォンを心配し三人は病院に行くが受け付けてもらえない。不法就労状態のため身分証がないのだ。フォンはベトナム人のネットワークを通じて偽造の身分証を入手し病院を受診し、妊娠していることを知る。フォンは相手の男性に連絡するが電話に出ない。ブローカーはフォンを気遣うがそこに子供を産むという選択肢はない。ブローカーから中絶薬を渡され、子供を産むか、中絶して労働を続けるか、フォンは選択を迫られる

海辺の彼女たち 映画ポスター

開催概要

【開催日】

2026年9月27日(日)

【時間】

会場現地参加
 13:00 開場
 13:15 映画上映開始~上映終了後に休憩あり
 15:00 対談開始
 16:30 対談終了 ※若干延長あり
           ※対談終了後に登壇者を囲んで懇親会を行います。

オンライン参加
 15:00 開始 
 16:30 終了 ※若干延長あり

【チケット】

会場現地参加:7,000円(映画『海辺の彼女たち』上映付き)
オンライン参加:4,000円
※いずれも対談アーカイブ配信付
※映画『海辺の彼女たち』のオンラインでの配信はありません。
※会場現地での終了後の懇親会のオンライン配信およびアーカイブはありません。

【会場】

会場現地参加:[会場]東京大恩寺(東京都足立区東綾瀬3-7-7)
オンライン参加:zoomミーティング

主催 株式会社サンガ新社

公式サイト:https://www.samgha-shinsha.jp/

お問い合わせ先
MAIL: info@samgha-shinsha.jp
TEL: 050-3717-1523