「ブッダの瞑想修行」ミャンマーとタイでブッダ直系の出家修行をした心理学者の心の軌跡
石川勇一[著]

東南アジアの比丘サンガで2度にわたる出家修行を経験した心理学者による、仏教修行における心と身体の変容の克明な記録。
マインドフルネス瞑想では決して得ることのできない、苦しみを乗り越えるもっとも確かな道がブッダの瞑想修行にはある——(著者)

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2023年10月1日初版発行
定価2,000円+税
四六判/並製/312ページ
ISBN978-4910770529

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東南アジアの比丘サンガで2度にわたる出家修行を経験した心理学者による、仏教修行における心と身体の変容の克明な記録

日本で仕事や生活をしてきた中年男性の私が、ミャンマーとタイで僧侶となり、それぞれおよそ三カ月間ほどの短期出家修行をした体験を紹介したいと思います。
出家修行者の生活というのは、人間にとってもっとも正しい生活をとことん追求した理想型の生活のひとつであると思われるからです。
ブッダの教えに従って実際に出家して修行するということがいったいどういうことなのか、その修行は心になにを引き起こし、どのような利益があるのか、本書を通じて読者の方々にその一端でも伝われば幸いです。
今から約二五〇〇年前にゴータマ・ブッダが示した修行の道は、決して古くさいものではなく、現代でも十分通用するものであり、むしろ情報やテクノロジーが溢れかえる爛熟の時代に、よりいっそう光を放っています。現代の心理学や、さまざまな宗教、あるいはスピリチュアルな教え、所謂マインドフルネス瞑想では決して得ることのできない、苦しみを乗り越えるもっとも確かな道がブッダの瞑想修行にはあることを見い出せるのです。
(「はじめに」より)

目次1 幻覚から目覚める

はじめに

■第1部—ミャンマー短期出家編

第1話—日本にて 〜ダンマとの出会いから出国まで 
第2話—ミャンマーにて 〜僧院での出家修行のはじまり 
第3話—僧院にて 〜修行仲間とパオ・メソッドの瞑想法 
第4話—瞑想修行の実際 〜的確な指導と瞑想の進捗
第5話—還俗 〜聖なる日常から俗なる日常へ

■第2部—タイ短期出家編

第1話—タイでの再出家に至るまで
第2話—編み出した修行の要諦
第3話—出国、出家の手続き
第4話—タイ森林僧院の出家生活と先輩比丘
第5話—深い平安を感じる修行生活
第6話—修行の深まり
第7話—短期出家修行の最終段階
第8話—在家修行者としての生き方

おわりに

■附録─ブッダの教えを正しく理解するための基本用語解説

【著者プロフィール】

石川勇一

いしかわ・ゆういち

1971年、神奈川県相模原市生まれ。現在、山梨県山中湖村在住。行者(修験道、初期仏教)。臨床心理士、公認心理師、相模女子大学人間社会学部人間心理学科教授。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会前会長。早稲田大学人間科学部卒、早稲田大学大学院人間科学研究科卒。心理療法、瞑想、ダンマを統合した独自のダンマ・セラピーを実践・研究。病院心理カウンセラー(精神科、心療内科)、大学学生相談員等を経て、現在、法喜楽庵(心理相談室)・法喜楽堂(瞑想修行道場)代表(http://houkiraku.com/)。心理療法を25年以上、瞑想会・リトリートを15年以上実践。修験道(熊野)、アマゾン・ネオ・シャーマニズム(ブラジル)、上座部仏教短期出家(ミャンマー、タイ)等の修行を経て、初期仏教に基づく独自の修行・研究・臨床実践を行う。

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